「せっかく生まれてきてくれた、私の赤ちゃんを預けて働くなんて出来ない・・。」
「もっと、この子と一緒にいたい。」
そう思って、自宅でパン教室を開いて8年になります。
こんにちは!神谷奈浦子です。
私が長女を出産したのは2009年10月。
不妊治療のお陰で、出産できたので、「赤ちゃんと一緒にいたい。」「預けて働きに出たくない。」「赤ちゃんを1人にしたくない。」という気持ちが大きかったのだと思います。
預けて働く事が悪い、とは全く思わないのですが、人は人。自分は自分。
子供を預けずに、働くことは出来ないのかな?と考えました。
それまでの私は「仕事が大好き」な人間でした。
仕事を通して、成長させてもらったので、私にはなくてはならないのが「仕事」です。
育児は長い目で見ると、一時。
その後の人生のほうが断然長いのです。
ですから、育児だけに没頭して、自分を育てる時間を手放してはいけない・・と思っていました。
でも、真逆の考えも私の中にはありました。
「いくら自分が仕事をやりたいからといって、自分がやりたい事を優先させて、子供を後回しにしても良いのだろうか?
独身の時ならそれでも良かったけど、子供を産んで、母親となった今は、本当にそれで良いのだろうか?
人として、それで良いのだろうか?」
自分の成長を取ると、子供が犠牲になる。
子供を取ると、自分の成長が、人生が犠牲になる。
そんな風に、思えて、とても悩みました。
子供の人生にも、母親として寄り添えて、自分の人生も諦めないで済む方法。
それが、私にとっては「自宅で親子パン教室をする。」という事になりました。
単なる普通のパン教室でなくて、「親子」にすれば、自分の子供も同席できるし、
周りも子連れのお母さんとその子供。
子供が喜ぶような、パンをレッスンパンにすれば、皆も喜ぶし、うちの子も喜ぶので一石二鳥。
自宅パン教室のレッスン日は、例えば子供のお稽古事や幼稚園の行事がない日に。
レッスンは幼稚園が終わるまでに終了すれば、お迎えにも行ける。
その後、公園で遊ぶことも可能。
毎日は仕事と育児、家事の両立でバタバタしてきましたが、それでも私は
「子供の側にいる。」ということと、「仕事で成長する」という両方を手に入れることが出来ました。
もちろん、預けずに働く、ということは子供の面倒をアウトソーシングせずに全部自分で、その上で仕事も・・なので自分の時間はなかなか持てません。
ちなみに、授乳も自然卒乳を選択したので、お酒も随分飲んでいません(笑)。
何かを手に入れるということは、何かを諦めること。
それは、外で働いても、専業主婦を全うしても、どんな選択肢を取っても同じです。
私はその中で、「仕事」と「子供」を選択したかわりに、趣味や休息という自分の時間を諦めた数年でした。
とっても辛い事もあるのですが、それでも子供の「0歳~3歳」までの一番可愛い時に、一緒にいられました。
3歳以降は幼稚園の送り迎えが出来ましたし、小学校に入学したら「お帰り~~!」と
迎えてあげられます。
預けない働き方だから、子供にお稽古事もさせてあげられました。
これからは、受験とかに合わせて仕事の予定も組む事になるのかな~と思います。
いつも、子供の声や体温を感じて暮らしています。
実は今も、お膝の上で次女を抱っこしながらこれを書いています。
私の母親としての人生は、とても幸せなものになった・・と生徒様や家族、子供達に感謝しています。
仕事と育児、両方を選択しても可能な働き方、というのが 今後もっと
増えればいいですね。