こんにちは!神谷奈浦子です。
「あれ?今日はMちゃん、いないんですか?」とレッスンで生徒様に聞かれます。
実は入園前の「慣らし保育」に参加しています。
レッスンで皆さんに可愛がっていただいているお陰で、全くというほど人見知りのない子です。
「幼稚園たのし~~!」と意気揚々でした(笑)
ですが、3日目。
とうとう、彼女の中でも、心に変化が。
「お~い、迎えに来たよ~!」と声をかけると、先生の手を離れて私の足にまとわりつく次女。
そして、声もなく泣いたのでした。
こんな泣き方をするのは、初めてです。
姉と喧嘩をして泣く時は、もっと大声で泣きます。
泣き声も攻撃の一手なんでしょう(笑)
「ギャ~~~~!!!」ってうるさいうるさい^^;
ところが、この日は、声を押し殺して、顔をくちゃくちゃにして泣いたのです。
幼稚園は「楽しかった」。
ママが迎えに来てくれて「嬉しい」。
でも、ママの顔を見たら、自分でも知らず知らずに押し殺していた「不安」「寂しさ」が
溢れ出てきたのかな~と思います。
うれしい気持ちと、寂しかった気持ちがごっちゃになった感情。
複雑な感情が芽生えた一瞬だったのかと思います。
「インサイド・ヘッド」という、ディズニーの映画をご存知ですか?
ご覧になられた方も、多いかも^^
「喜び」「悲しみ」「ムカムカ」「怒り」「ビビリ」という感情のキャラクターが、ライリーという女の子の頭の中で活躍しているお話です。
各キャラクターが、頭の中の「司令部」という場所で、
チームワークでライリーという女の子の「感情の記憶」を作っていきます。
嬉しかった思い出は黄色い玉に、悲しかった思い出は青、ムカムカは緑、怒りは赤の玉を生み出し、
毎日、たくさんの「感情の玉」が製造されています。
これが司令部から、外に移動し、積もり積もって、ライリーの個性や人格を作っている、という設定です。
ところが、ふと、「悲しみ」というキャラクターが、感情の玉でも特別扱いをされている「特別な思い出」と言う玉に触ってしまい、喜びだったはずの黄色い玉に青いシミが入るという事件が起こります。
「よろこび」と「悲しみ」が、何をするんだ~~!!と喧嘩をしていると、この2人が司令部から
外に放り出されてしまう事故発生。
大変!!「よろこび」という感情と、「悲しみ」という感情がなくなったら・・・??!!
そこに、ライリーちゃん一家の「引っ越し」という事件も加わり、ライリーの感情はシッチャカメッチャカに。
詳しい内容はネタバレになっちゃうのでお伝えできませんが、最後は
単色で、単純だった「思い出の玉」が様々な感情が入り混じった
マーブル模様の複雑な模様に変化していました。
人が成長すると、「うれしい」だけでなく、「うれしい反面悲しい」とか、
「幼稚園では楽しかった・・けど、本当は一人で頑張ってた」という気持ちとか。
この日は、彼女の、単純だった感情に、複雑さが芽生えた一日だったのかと思います。
その、最初の、一瞬の表情、を私に見せてくれたんだな~と思うと、とても幸せな感情というか
私の中にも愛情がふわ~~と、湧き出たのでした。
私の、自宅パン教室という働き方は、こういう子供の成長の大切な部分を見逃さなくて済むのです。
財産・・・って、何もお金や土地だけではないと思います。
私達母親にとっては、「子供が成長した一瞬」というものも、大きな財産だと思いませんか。
子供たちが、ちょっと成長した瞬間。
私にとってはそれに立ち会わせてもらえる・・というのが喜びです。
長女と同様、次女にも、この先自分の一生を使って、寄り添っていきたいな。
そういう、生き方、働き方にしたいと思いました。
Peek a boo!パン教室をしてくださるメンバーの皆様にも、
お子さんとの幸せな時間を生み出してもらって、幸せになってもらえたらな~と願っています。