こんにちは!神谷奈浦子です。
昨日は来年オープンする千葉教室さんのスカイプ座学(面談)でした。
本日お伝えする座学は「顧客対応」というテーマでした。
このテーマをお伝えする時、いつも一番に言うことがあります。
「淡々と、パンの作り方を教えていても、面白くないですよ。というか、生徒さんつかないです。」
パンの作り方を説明するだけなら、本でいいと思いませんか。
対面レッスンで、血の通った会話をやり取りするからこそ、「個別対応」も可能になるし、楽しませることが出来ます。
教室業を「先生業」と、思われている方もいるかもしれない。
でも、実はそうじゃないんですね。
私は「サービス業」とか「エンターテイメント業」だと思います。
レッスンの時間、パン作りを通して、楽しく過ごしてもらえる工夫が必要だと思います。
私はパン作りを通して、生徒様に幸せになってもらうには、どうしたらいいか?と考えています。
レッスンに来てくださる、ママや子ども達を幸せにしたいんですね。
それには、まず、生徒様、個人個人の「価値観」や、「パン教室に来た目的」を知らねばなりません。
「パン教室に来たんだから、パンの作り方をならいにきたんじゃないの?」と思われますよね?
確かにそうなんですけど、まだ浅いです。
人によっては、
「子供と一緒に楽しめる事をしたい。」
「子連れでも入れてくれるパン教室を探していた。」
「子連れで、出かける場所が欲しかった。」
「家族に、子供に焼きたてパンを食べさせてあげたかった。」
「本を見て作っても上手くできなかった。」
などなど、様々です。
ひとくちに「パンづくりを習いたい」と言ってもこれだけニーズが違うわけですから、
同じように対応しても満足いただけないのです。
昨日のスカイプ座学では、お一人お一人の、「パン作りを習いたい」の裏にある、「お気持ち」をくんだ対応方法を実際の会話形式にして、お伝えしました。
そして、もうひとつ。
親子パン教室に来てくださる生徒様は、皆様「育児中」の方なのですが、
この期間の女性は「承認欲求」を満たされていないなと、思うことがよくあります。
家事育児は直接的にお金を生み出しません。
それゆえに、「誰でもやれる。やって当たり前の事」として、評価されないし、ご本人も評価していないのです。
同じ労働料を外で仕事したら、賞賛されるかと思いますが。
自分を認められない人間が、子供を認められるか?
難しいかな~、辛い場面が多くなるかな~、と思います。
パン教室では、そういった、ものすごく頑張っているけれど、ご自身を評価しないお母様を、しっかり受け止めてあげたいと思っています。
悩みや愚痴も聞いて差し上げたいですし、毎日頑張っている事を認めてあげたい。
その存在自体を受け止めてあげたいと思っています。
そういうマインドでの接客対応をしてもらえたら、そのパン教室の存在意義は高まると思いませんか。
単にパン作りを教えるだけのパン教室なんて、つまらなくないですか。
それよりも、来てくださる方の心に寄り添える講師になってほしいのです。